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【2020年最新版】BMWの由来と歴史・現行型各シリーズの特長をご紹介!

「バイエルンのエンジン製造株式会社」

訳すとそのようなストレート表現になる超有名自動車メーカーが、ドイツにあるプレミアム自動車メーカーのBMW。

今回はBMWの歴史や由来と、2020年 3月現在発売されているモデル(シリーズ)のそれぞれの特長についてご紹介します!

 

BMWの社名の由来

ヨーロッパを代表する自動車メーカーのひとつであるBMWの正式名称はドイツ語で、「バイエリッシュ・モトーレン・ヴェルケ アーゲー(Bayerische Motoren Werke AG)」。

訳すとバイエルンのエンジン(発動機)製造株式会社で、その言葉の頭文字を取ってBMWとなっています。

MINIやロールスロイスもBMWの傘下

BMWは車の製造・販売を行っているだけでなく、MINIクーパーで有名なMINIやロールスロイスもBMWの傘下です。

子会社にバイク部門のBMW Motorrad、特別注文モデルを生産するMもあります。

 

BMWの歴史

BMWはドイツのバイエルン州ミュンヘンに拠点を置き、そのはじまりは1916年。

エンジン製造からがBMWのはじまり

設立当初BMWが製造していたのは車ではなく航空機のエンジンで、1923年にバイクを発表、1929年になって車の製造を発表しました。

BMWは車よりも先にバイク、そしてそのバイクより先に航空機のエンジンとエンジンの製造から始まっている会社なので「バイエルンのエンジン製造会社」という社名になっています。

日本ではLEXUSのLFAの専用エンジンなど、高品質なエンジンを製造し提供し続ける「ヤマハ発動機株式会社」も似たような社名。

ヤマハ発動機は、かつてF1のエンジンも供給していた技術力のあるエンジンメーカーです。

 

BMWのオーナー

現在のオーナーは1700年代にオランダより移住してきたクヴァント家で、一家の総資産は 4兆円を超えるといわれるドイツの実業家、富豪一族。

BMWが倒産の危機に瀕したときに救済を行ったのがヘルベルト・クヴァント氏で、それ以来一族のクヴァント家がBMWの実質的オーナーとなっています。

ヘルベルト・クヴァント氏の長女スザンネ・クラッテン氏が、彼女は日本円で 9億円近くもの詐欺に遭いそうになり、ニュースで報道されたことも。

ヘルベルト・クヴァント氏の長女スザンネ氏と長男ステファン氏の両人は、世界の富豪を毎年発表する米フォーブス誌の長者番付ランクにインし続けています。

 

BMWの拠点のあるバイエルン州の位置

バイエルン州はドイツ南部のオーストリアとの国境に位置する州で、同じくドイツを代表する自動車メーカー・アウディ(AUDI)の拠点も同じバイエルン州にあります。

 


赤で囲まれたところがバイエルン州。

以前はバイエルンとは都市の名前かと思っていましたが、バイエルンという都市はなく州の名前でした・・。

 

特異な形をしたBMWの本社

ドイツのミュンヘンにあるBMWの本社社屋の形が何ともBMWらしいといいますか、他にはない特異形状。

円筒状の 4本のビルが協調しながら上に向かって伸び、その様でシリンダーを表現しています。

本社ビルの隣にはBMWのロゴを模した博物館も。

 

博物館には歴代のBMWの車やバイクが展示されているほか、現行モデルも。

空からみるとすぐにBMWと分かる博物館ですが、BMWのロゴの意味はいまひとつ確証がなく諸説あります。

 

実は由来が不明? 印象的な青と白のBMWロゴ

印象的な白と青のロゴは、BMWが設立当初作っていた航空機のエンジンにちなんで、プロペラと青空を表していると言われることもありますが、他にも説があります。

BMWのあるバイエルン州の旗が、ひし形の青と白が交互に並ぶ市松模様のようなデザインとなっているため、バイエルン州の旗ガモチーフになっているのでは、という説です。

どちらが由来となっているのかは、ハッキリと分かっていません。

 

BMWの主なモデルとグレード

BMWでは車名が付けられている訳ではなく、車名の代わりに320iなどの数字でどのようなモデルなのかを表しています

320iの最初の3がシリーズを、その後の20はかつては排気量を表していましたが、2Lのターボモデルでは25になったりと必ずしも排気量とは一致していません。

シリーズは 1~ 8まであり(2020年 3月現在)、基本的にシリーズの数字が大きい方がよりボディーサイズも大きく価格も高額に。

 

数字のあとの「i」と「d」の意味

数字のあとの「i」はガソリン・インジェクションエンジン、「d」はディーゼルエンジンを搭載したモデルの意味になっているので、エンジンがガソリンなのかディーゼルなのかが分かります。

 

2シーターロードスポーツカーのZ

2シーター(2人乗り)のロードスポーツカーがZ4。

屋根(ルーフ)が固定となったクーペスタイルか、幌付きのオープンスタイルの 2つのタイプがあります。

デビューは2003年で、2019年には第三世代と言われるモデルチェンジを果たし、プラットフォームはトヨタ「スープラ」と共通です。

 

SUV系にはX、ハイパフォーマンスにはMが付く

SUV系のモデルには「X」が、妥協のない最高のパフォーマンスを発揮するスペシャルモデルは「M」の名称が付いています。

「X」は X1から X6まであり「M」は 1から 8シリーズまで揃っていますが、Mはレースなどで得た知識や技術を投入して生産される特別なハイパフォーマンスモデルなので、各シリーズで最も高額なモデルです。

 

MはBMWの技術開発部門

MはもともとBMWの車をベースにレースで戦えるよう改造や開発を行う、BMWのレース部門を受け持つワークス会社でした。

設立当初は「BMWモータースポーツGmbH」(GmbHはドイツで有限会社の意)の名称でレース専門として車に携わっていましたが、やがてBMWユーザーの強い要望から市販車をベースに技術を投入した特別なモデルを生み出してくようになります。

後に名称が「BMW M GmbH」となり、パフォーマンスの高いMモデルやレースでの実績から、Mの通称で世界的に高い評価がされました。

Mモデルの生産はMで行っていましたが、現在Mモデルの生産はBMW本社が行い、Mでは特別注文モデルの生産やレース用部品の開発などを主に行っています。

 

BMWのシリーズ

BMWには様々なボディ形状のモデルがありますが、全てのモデルで一貫しているコンセプトがあります。

一貫した駆け抜ける歓びへの拘り

BMWのモデルに一貫したコンセプトが「駆け抜ける歓び」。

そのコンセプトが示すように、走り出すとその滑らかさやカタログ数値以上に感じるトルク感など、車を走らせる歓びを感じることができます。

そのために車の理想バランスと言われる「前後重量配分が 50:50」になっていることや「縦置きエンジン」、操舵性の邪魔をしない「FR駆動」にこだわるなど、すべてが駆け抜ける歓びのために結実した設計に。

BMWの車に対する理想が先にあり、その理想を実現させるべく車が作り上げられているモデルの数々です。

 

1シリーズ コンパクトハッチバックモデル 334万~413万

出典元:https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/1-series/5-door/2019/bmw-1-series-entry.html

 

1シリーズはBMWの入門シリーズとも言われ、コンパクトな車体にハッチバックが組み合わさったコンパクト・ハッチボディ形状です。

車体のコンパクトさから取り回しが楽なので、女性にも人気のシリーズ。

BMWが掲げる「駆け抜ける歓び」は1シリーズでも健在で、これまでFRにこだわって生産されていましたが、2019年にモデルチェンジとなった 3世代目より駆動方式がFFとなりました。

 

2シリーズ 550万~714万(M2)

クーペ

出典元:https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/2-series/coupe/2017/design.html

2シリーズにはクーペボディのモデルとミニバンモデルがあります。

クーペボディにはハードトップとオープンになるカブリオレがラインナップ。

かつては 1シリーズにクーペが存在していましたが、そのクーペが 1シリーズを離れ 2シリーズとしてBMWのモデルラインナップ入りとなりました。

 

2シリーズ ミニバンモデル

参照元:https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/2-series/activetourer/2018/at-a-glance.html

FRにこだわってきたBMWで初のFF駆動となったミニバンが 「 2シリーズのアクティブツアラー」です。

5ドアの全長が 4,375mmとコンパクトなミニバンで、定員は 5名。

ツインパワー・ターボを搭載したエンジンがキビキビとしたBMWらしい走りを生み出し、ミニバンであっても路面をしっかりととらえながら走る安定感があります。

 

参照元:https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/2-series/grantourer/2018/at-a-glance.html

2シリーズのアクティブツアラーをベースに、全長やホイールベースなど車体のサイズを少し大きくすることで 3列シートを可能とし、7人乗りを実現させたのがグランツアラー。

3列目を収納することで、アクティブツアラーよりも大きなトランク容量を確保することができます。

 

3シリーズ 461万~980万(M3)

出典元:https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/3-series/sedan/2018/bmw-3-series-sedan-inspire.html

BMWで最も販売台数の多いシリーズが 3シリーズで、同じサイズの世界中のセダンのお手本ともいわれています。

セダンモデルのほかに、ツーリングワゴンの「ツーリング」、リアがハッチバックとなった「グランツーリスモ」の 3タイプがラインナップ。

E21型の初代の発売が 1975年で2019年には 7代目へと進化を遂げました。

 

4シリーズ 584万~1,207万(M4)

出典元:https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/4-series/coupe/2017/at-a-glance.html

3シリーズのクーペスタイルモデルが 4シリーズです。

2ドアの「クーペ」のほか、クーペスタイルの 4ドアモデルである「グランクーペ」、オープン 2ドアの「カブリオレ」があります。

2020年には 2代目の発表が予定されていますが、2020年 4月現在次期モデルの発表がいつになるのかは未定です。

 

5シリーズ 663万~1,858万(M5)

出典元:https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/5-series/sedan/2016/at-a-glance.html

ミドルサイズのセダンモデルが 5シリーズ。

「セダン」とツーリングワゴンモデルの「ツーリング」、トランク部がハッチバックとなった「グランツーリスモ」があります。

2017年に 7代目へとモデルチェンジがなされました。

 

6シリーズ 843万~919万

 

8シリーズが発売されるまではBMWにおけるフラッグシップ・クーペモデルだった 6シリーズ。

2ドアの「クーペ」、クーペスタイルの 4ドアの「グランクーペ」、トランク部がハッチバックとなっている「グランツーリスモ」があります。

定員はいずれも 4名で、空間にゆとりあるラグジュアリークーペです。

「世界一美しいクーペ」ともいわれ、根強いファンも多いシリーズになっています。

7シリーズ 1,111万~2,570万

BMWのフラッグシップとなるセダンが 7シリーズで、2015年に 5代目へと進化しました。

大型で重量増となりやすい車体ですが、カーボン素材を用いたボディー構成で先代よりも大幅な軽量化に成功。

全長が 5,110mmのスタンダード・ホイールベースと、15mm長い全長 5,225mmのロング・ホイールベースモデルとがあり、ロングホイールベースモデルではより後部座席のスペースが確保されています。

8シリーズ 1,260万~2,397万

出典元:https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/8-series/coupe/2018/the-8-images-videos.html

BMWのフラッグシップであり、最上位に位置するクーペモデルが 8シリーズ。

ボディースタイルは 2ドアクーペのほかにカブリオレ、4ドアクーペモデルがあります。

初代が1990年から発売されていましたが、1999年に生産終了。

それから約20年近くの時を経て、2018年に 2代目として復活を果たしました。

 

オープンスポーツカーモデル「Z」

Z4

参照元:https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/z-series/roadster/2018/bmw-z4-roadster-inspire.html

BMWのロードスターモデルがZ4。

初代が2003年に発売、2代目が2009年から2016年まで発売され、2019年にトヨタ・スープラと共通のエンジンやプラットフォームを持つ 3代目が登場しました。

2代目まではルーフが幌製のソフトトップトハードトップがありましたが、3代目ではソフトトップのみとなっています。

PHEVモデル

出典元:http://bmw-i.jp/BMW-i8/

ガソリンエンジンと電子モーターのプラグインハイブリッドのi8。

前輪をモーターが、後輪をガソリンエンジンが受け持つAWDですが、もともとのエンジン音に加え人工的に生み出される「運転していて気持ちの良いサウンド」を室内に届ける、画期的なシステムになっています。