「コンパスが利かず、1度立ち入ると2度と出てこられない場所」
「自殺の名所で遺体が至る所にある」
など、世間ではどちらかといえばネガティブなイメージが先行している青木ヶ原樹海。
青木ヶ原樹海は富士山の北西部に位置する森で、約30平方キロメートルもの面積を誇ります。
東京ドーム約640個分に相当する広さになりますが、ここまでくると想像するのも難しいような広さ・・・
とにかくとてつもなく広い!という森。
青木ヶ原樹海が世間のネガティブなイメージ通りの場所なのか、はたまたそうではないのかが気になったので、真相を確かめるべく実際に足を運んでみることにしました。
目次
青木ヶ原樹海とは
青木ヶ原樹海(あおきがはらじゅかい)は、富士山の北西麓に位置する広大な森で、その広さは東京ドームが約640個も入る規模です。
・・・実は、東京ドームの広さがあまりピンと来てません。世間に従って東京ドームを例えに出してみました。(THE ミーハー)
閑話休題(それはさておき・・)
「足を踏み入れると二度と抜け出せない」「コンパス(方位磁針)が全く利かない迷いの森」「自殺者が多くあちこちで遺体を見つけることができる」などのウワサもあります。
そんな噂によって、青木ヶ原樹海は危険な森のイメージが強い!という方も多いのでは?
根の浅い原生林がどこまでも続く美しい森
青木ヶ原樹海には、原生林の大自然の中を散策できる散策路がしっかりと整備されていたり、キャンプ場や周囲を見渡せる展望台があったりするなど、自然と一体化しながら楽しめる施設や整
備がなされている場所「らしい」です。
この記事の前半部分は、青木ヶ原樹海に行く前の調査段階での執筆、後半は実際に行った後の感想や雰囲気をお伝えする2部構成なので、ここではまだ「らしい」という表現になっています。
世間のウワサの真実
樹海では方位磁針(コンパス)が利かないから道を見失う
利かないことはない。スマホのGPSも問題なく作動。誤作動は古い証?
確かに方位磁石のは少しずれた場所を指します。原因は樹海の地面にある溶岩に含まれる鉄鉱に方位磁石が反応するからです。
ウワサばかりが先行し、ネガティブな印象を与えている青木ヶ原樹海ですが、陸上自衛隊の先鋭部隊のレンジャー部隊も青木ヶ原樹海で訓練課程が行われています。
地図と方位磁針を頼りに森の中を走破するなど、方位磁針が利かないなどのウワサと現実は大きく異なっているのです。
樹海では本当に携帯電話の電波が届くか試してみた…
こちらの写真は、携帯電話のスクリーンショットです。
富岳風穴~鳴沢氷穴までの遊歩道沿いを実際に(約30分)歩いて電波の届かない場所があるか調査した結果、遊歩道沿いはネット通信・通話も可能になってます。
現在はGPSガーミンもあり、スマホの電波も感度良好でした。
富岳風穴~青木ヶ原樹海~鳴沢氷穴を探索。
青木ヶ原樹海には、有料で観光できる溶岩洞窟が2か所あることが判明。1か所は1年中冷蔵庫・もう1か所は1年中冷凍庫。溶岩洞窟でしか見られない何かがあるらしい。
今回は数ある樹海への入り口の一つの、富岳風穴駐車場を目指して、富岳風穴内(有料)を見学して、樹海を散策しながら鳴沢氷穴までを紹介します。
富岳風穴駐車場目指そう
駐車場は24時間無料
富岳風穴の駐車場について簡単な説明をしますね。
写真の左側の木々が青木ヶ原樹海で入口があるので、ほとんどの方は樹海入口近くに停めたくなるでしょう…駐車場内は一方通行でちょっと狭い作りです。
木々側の駐車場の白線は斜めになっているので、どうしても樹海入口近く停めたいなら頭から突っ込んで停めた方が良いですよ。
自分が到着した時は空いていたのでバックして停めておいた約3時間後…すると、隣に車駐車してあったので、左折が出来なくなるのです。
右折で出ようとすると駐車場内逆走になり、トラブルになりかねません。
ですので、空いてても樹海入口近くは避けて、写真右側の出口近くに車を止める事をお勧めします。
日曜日の11時過ぎると道路も混雑して、駐車場待ち渋滞になりますので覚えておくと、頼れる男としてイメージアップするでしょう。ドライバーが女性なら…なんだろう?
駐車場の出入りの激しくなるとトイレも混みます。男性用大便可能トイレは和式が2つあり、小便専用も2人まで。
大便可能トイレは横に頑丈な手すりが付いてますので、和式が苦手な方も何とか大丈夫かと思います。
青木ヶ原樹海の中にある富岳風穴チケット売り場
富岳風穴駐車場のトイレの所から青木ヶ原樹海に入って数分歩くとあります。
・富岳風穴とは、国の天然記念物に指定されている風穴。
青木ヶ原樹海にある風穴(洞窟)夏場でも風穴の平均気温は3度とひんやりと涼しく、昭和初期までは蚕の卵の貯蔵庫に使われてた、自然の中にある冷蔵庫の見学ができます。
見学終わったら青木ヶ原樹海を通過して鳴沢氷穴まで向かいます。
鳴沢氷穴まで行くには2通りあり、1つ目は駐車場に戻って車で2分約1㎞走行するか、写真左側の東海自然歩道を徒歩30分で行くかです。
今回は東海自然道を通って青木ヶ原樹海を散策しながら鳴沢氷穴へ行く方法にしました。
営業開始時間は午前10:00
富岳駐車場から徒歩5分でチケット売り場があります。
こちらで、富岳風穴のチケットだけ購入するか、富岳風穴と鳴沢氷穴の両洞窟セット大人600円小人300円で購入が可能です。100円お得になります。
注意事項 両洞窟セット購入された方は、鳴沢氷穴の優先入場券ではないので、チケット売り場に並んでる人の後ろへ続いて順番がきたら、両洞窟セット券を見せる形になります。
富士山洞窟 天然記念物 富岳風穴へ潜入
いよいよ平均気温3度の天然冷蔵庫へ向かいますね。蜜を避けるようにして歩き、足元は滑りやすく階段は急で要注意です。
天井が低い場所もありますので小さなお子様を抱っこして入るのは危険です。溶岩に頭ぶつけたら…
溶岩で作られた洞窟を見ながら進むと天然冷蔵庫が見えてきます。ここまでくると体もだいぶ冷えてきますよ。
この辺りにまでくるとひんやり感は無くなり、外気のむわ~っとした感覚になりますよ。
自然歩道を通って青木ヶ原樹海を散策しながら鳴沢氷穴へ
青木ヶ原樹海を通過して鳴沢氷穴までは歩くと約30分かかります。
通過するにあたって注意事項がありますので覚えておきましょう。
私は初めて青木ヶ原樹海を歩いて、右足をひねってしまいました…(呪い?)
原因は足首不安定の運動靴で、溶岩踏んで足首をひねってしまったようです。右足でしたので、アクセル・ブレーキの反動が鈍くなり車の運転に若干の影響が出ます。
青木ヶ原樹海を歩く場合は、滑りやすかったり、地面から突き出てる溶岩を踏んで、足を痛めてしまう可能性があるので、足首が安定して砂の入りにくいトレッキングシューズを推奨します。
湿布・痛み止め・テーピング・杖もあると便利。
そして車内乗り降りに楽なオリレバーも大活躍でした。
この場所の遊歩道は人通りが少なく、落ち葉で埋め尽くされてままの状態が多く滑りやすい場所も多いですね。
坂道も多く平たい所もあれば、坂道もあり溶岩が突き出てる場所もあります。遊歩道から外れないように歩き、猪や鹿が現れるかも知れません。
動物を発見したらむやみに近づかないでください。万が一、猪や鹿に体当たりされたら自力で歩けなくなるでしょう。
木々が密集してる場所は快晴でも薄暗い場所もあり、曇りや雨の時に一人で歩いてると心細くなるでしょうね。
地面のほとんどが溶岩なので、木の根はひたすら横に伸びて行くので支えきれず倒木してるのもあります。樹海の木はいつ倒れてくるかわからない場所でもあります。
青木ヶ原樹海は苔のオアシス
樹海に入ると背の高い木々に見とれますが、地面のほとんどは苔で覆いつくされています。富士山は864年の噴火で大量に流れ出た溶岩が冷えて固まり、長い年月をかけて森になった樹海。
駿河湾の湿った空気が、富士山の南側からぶつかると富士山の形に沿って青木ヶ原樹海に湿った空気が流れ込むからです。また、青木ヶ原樹海は湿度が高くその原因は、河口湖があるからだろうと言われている。青木ヶ原樹海は安定している湿度が保たれ、コケが発生しやすい環境になっている。最近は苔の散歩も人気が出ており、青木ヶ原樹海でコケ観察会が度々行われてそうですよ。コケに興味ある方は【青木ヶ原樹海コケ散歩】というツアーがあるので参加してみるのはいかがでしょうか?
10月に富士山洞窟 天然記念物 鳴沢氷穴を探索したら…
鳴沢氷穴とは富岳風穴とならび富士山麗の溶岩洞窟の1つで、1年中氷で覆われることから名付けられました。
青木ヶ原樹海を自然歩道沿いに歩くと鳴沢氷穴の裏側に到着します。
裏側には喫煙コーナーも設置され、曜日によってメニューが変わると思いますが、露店でフランクフルトが売られていました。
焼いてる匂いが食欲をそそります。
GoToトラベル・イート効果だろうか?30人ほど並んでいます。
両洞窟セット券を持ってると優先入場出来るわけじゃないので順番に並び、売り場のスタッフに両洞窟セット券を渡してください。
入り口にも書いてあり、追い越せないようになってますけどね。私は優先入場出来ると思ってしまいました…
階段は急で滑りやすいのと、密を取らなようにするため時間差で進んでいきます。洞窟の中は永遠に氷が解けないでつららになってたり、神秘的な光景を堪能できるんでしょうね。
階段上の部分は溶岩に根が絡み横に伸びているのが解ります。
下に向かうと洞窟内から冷気に包まれ手袋を忘れないようにして、階段は急で滑りやすいので慎重に降りていきましょう。
富岳風穴より天井が低い場所で少しの距離ですがしゃがみながら進んで行きます。
今年の夏は暑かったからでしょうか…10月下旬は氷壁は無くつららも溶けてしまいそうでちょっとがっかり…
ですが、これから冬になるのでどんどん大きくなっていくのでしょう。見ごろは2月だそうですのでリベンジする予定です。
2021年1月3日の鳴沢氷穴は幻想的な世界。
関東ではまず見れないつららがもう直ぐ地面に着きそうで、2月には氷柱になってるかもしれません。
天井から落ちてきた雫が氷壁となり、ライトアップされ神秘的な光景になっています。
シーズン中に足を運ぶと幻想的な風景を見ることが出来ますので、皆様も足を運んでみてはいかがでしょうか。
まとめ・気が付いたこと
青木ヶ原樹海内にコンビニあったらと思ってしまいました。
夜は怖いですけど昼間は癒されます。
青木ヶ原樹海で道に迷った時、現金は何の役に立たない。
青木ヶ原樹海は背の高い森林と台地には苔に覆われて、天然記念物に指定されている観光スポットである。
決してそこら中に遺体があるわけではない。
方位磁石は少しずれるけど、自然歩道から外れなければ問題ない。
携帯電波は届くので、万が一樹海内で迷ってもグーグルマップで県道が見れるので心配ない。
登山用GPSを携帯するのもいいでしょう。
GPSガーミンとは防水登山用ハンディカムGPS日本語版アウトレットキャンプ・旅行・トレッキングハイキングに便利。
以上でございます。
ここまで読んでくれた皆様本当にありがとうございました。